EDANO Yukio / E-mail News Letter 枝野幸男Eメールニュースレター
枝野幸男から、月2回程度、Eメールでニュースレターを発信しています。 ご登録いただければ、国政で問題となっている数々のテーマに対して、マスメディアで報道されているものとは違った視点の存在が見えてくるはずです。
Vol.197(2008年9月2日)
民主党代表選挙に関連して、
この間、ある皆さんからはご心配を、
また別の皆さんからはご期待をいただきましたが、
28日、最終的に立候補しないことを決めました。
党員・サポーターの皆さんによる代表選挙の投票権が
今回も行使できないことになってしまったことは、
たいへん申し訳なく、
責任の一端を感じています。
総選挙が目前と言われるこの時期に
たまたま代表の任期満了を迎えることになり、
総選挙に集中すべきというご意見も多く、
そのご意見にも傾聴すべき視点があると思っています。
一方で私は、総選挙目前だからこそ、
党内のオープンな意思決定手続を内外に示すことで、
民主党に対する理解を深め、
期待を高めるチャンスであると考えています。
その考えには今も変わりはなく、
また、党内の仲間からも
枝野が決断するならしっかりと支援するという
ありがたい声もいただいていました。
ただ、私の不徳のいたす所もあり、
現在の状況では、
民主党に対する理解を深め
期待を高めるチャンスとしての代表選挙ではなく、
「小沢対反小沢」という誤った、また非常に矮小化された形で
受け止められかねない状況にあります。
確かに、私は小沢代表と意見を異にする点もありますが、
国会議員はそれぞれ異なった背景を背負っている以上、
すべての点で意見の一致する議員がいるはずありません。
例えば私は、近い関係にあると見られている
菅さんとも仙谷さんとも前原さんとも、
それぞれ意見を異にする点が多々あります。
多様な意見を出し合うことが
「反○○」と言われてしまうのなら、
すべての議員との関係で「反○○」となってしまいます。
意見を異にする点をオープンに示しあい、
最終的には民主的手続で一つにまとめるからこそ、
正統性と求心力が高まるのであって、
意見をぶつけ合うことを避けてしまったら
民主主義は成り立ちません。
しかし、この1ヶ月ほどの代表選挙をめぐる動きと、
その報道や反応などを踏まえると、
こうした真意をしっかりと示し、
これを多くの党員・サポーターや国民の皆さんに
誤解なくご理解いただくための、
客観状況が整っていないと受け止めざるをえません。
そして、残念ながら参議院民主党から離党者が出た状況では、
私の立候補が、
本来の代表選挙の趣旨と意義に反して、
悪い意味で「バラバラ」だという
自民党等からのネガティブ・キャンペーンに
塩を送る結果になってしまうと判断しました。
政治とは、正しいと信じることを主張することではなく、
その主張について多くの人の理解を得て実行することにあります。
多くの人に理解を得るためには
それなりのプロセスと時間が必要です。
残念ながら現在の状況の下で、
目前に迫っている総選挙までの間に、
誤解を解いてこうした理解を得るためのプロセスを踏む時間は
存在していないと言わざるを得ません。
私の立候補をご期待いただいた皆さんと、
投票権行使を期待していた党員・サポーターの皆さんには、
たいへん申し訳なく思っていますが、
客観的状況を踏まえた上で、
政権交代を実現するという
民主党としての当面最大の目標に向けて、
考慮を重ねて判断しました。
ご理解いただければ幸いです。
(追記)
以上のメールマガジンを配信する直前に、
福田総理辞意表明のニュースが飛び込んできました。
自民党で総裁選挙が行われる方向になったことで、
対抗して民主党も代表選挙をすべきという見方もありうるかもしれませんが、
相手の動きに右往左往することなく、
一度決めた方針で泰然と進むことが
党にとっても私にとっても適切であると考えます。
いずれにしても、
自民党政権の制度疲労は、
総理の首を挿げ替えたところで取り繕えるものではありません。
総裁選挙報道にメディアの大部分を占められて、
新総理のご祝儀相場の中での総選挙になりそうですが、
政権交代の必要性を地道に訴えていきたいと思います。