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EDANO Yukio / E-mail News Letter 枝野幸男Eメールニュースレター

枝野幸男から、月2回程度、Eメールでニュースレターを発信しています。 ご登録いただければ、国政で問題となっている数々のテーマに対して、マスメディアで報道されているものとは違った視点の存在が見えてくるはずです。

Vol.195(2008年6月24日)

【国会の機能と役割】

通常国会が閉会しました。
昨年の参議院選挙以来、
いわゆる「ねじれ国会」ということで
色々なことが言われていますが、
私は、国会が本来の機能を回復し始めた国会であったと
受け止めています。

このところの国会は、
与党が衆参で圧倒的多数を持ち、
議会における議論の中身にあまり関係なく、
数の力で押し切る状態が続いてきました。
法案の国会提出前に、
与党の了解を得た閣議決定がなされればそれが最終決定で、
国会はその確認をする追認機関のようにされていました。
しかし、与党と内閣で決定すればそれで決まりというのでは、
国会の意味がありません。
国会での議論を踏まえて、
修正したり撤回したりということがなければ、
立法府としての機能を果たしたことにならないのです。

後期高齢者医療制度に対して、
今頃になって与党からも疑問の声が出ているのは、
こうした弊害の顕著な現れです。
このところ指摘されている後期高齢者医療制度の問題点については、
関係法案が審議された二年前の国会でも、
民主党等が明確に指摘をし、反対をしていました。
しかしあの当時、与党議員やメディアは、
閣議決定されて法案提出されたのだから
「もう済んだ話」とでも言わんばかりの対応で、
国会での議論を真摯に受け止めようとしませんでした。
そして、私たちの反対を押し切り、
強行採決で法律案を可決したのです。
今頃になって疑問の声をあげている与党議員は、
当時の国会議論をどう受け止めていたのでしょうか。
きちんと議論を受け止めていたならば、
少なくとも今回与党が実施しようとしている程度の修正は、
あの時点で当然になされてしかるべきだったと思います。

国会の状況に関連して、
民主党は「何でも反対している」という批判があります。
しかし、こうした批判は事実に基づいていません。
今国会においても、民主党は
内閣から提出された法案の半分以上について
賛成して成立させています。
また、公務員制度改革法案やネットのフィルタリング法案など、
何本もの法案を修正しあるいは実質的に修正して
成立させています。
私も、自分が担当したオウム被害者救済法案について、
与党との交渉・協議の結果、当初の与党案を実質的に大幅修正させ、
与野党共同提案という形で成立させました。
確かに何本かの内閣提出の法律案が
民主党等の反対によって成立しませんでしたが、
それは、二年前の後期高齢者医療制度関連法案のように、
成立させないことが正しいと信じる内容であったからです。

民主党等が主張する政策そのものについて、
賛否両論存在し、強く批判する意見があっても当然です。
しかし、政策的是非ではなく、
「内閣提出の法案等に反対して阻止すると混乱する」とか、
内閣提出法案の成立率が下がったことを以って
国会が機能不全に陥っているなどという批判は、
国会の意味を必要以上に軽視したものです。

もちろん、議会における与野党協議のあり方などについては、
いまだ模索の段階で、
まだまだ改善の余地は大きく、
その意味では、国会がきちんと機能するために、
国会運営のあり方についての大幅な改善の余地があると思います。
しかしその大前提として、
国会は内閣の決めたことを追認するための機関ではなく、
必要に応じて内閣の提案を修正したり否決したりすることこそが
その本来の機能・役割であるという認識を、
幅広く共有することが重要なのではないでしょうか。

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