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枝野政調会長/記者会見要旨
2004年1月21日(水)
17:25~17:45 (於:衆議院本館-第4控室)
編集・発行/民主党政策調査会

INDEX
■『次の内閣』閣議報告(自衛隊派遣の事後承認、補正予算案、民主党予算案、他)
■本会議の代表質問について
■民主党予算案の発表時期について
■古賀潤一郎議員の件、宮城1区・2区の件について、自民党が調査チームをつくるとのことだが




○2004年1月21日「次の内閣」閣議報告


 イラク特措法に基づく自衛隊派遣の事後承認について、外務・防衛部門合同会議から報告を受け議論を行った。これは本日の本会議での松本剛明 議員の質問にもあったと思うが、(1)現行の法律の枠組みからも到底認められるものではなく、(2)イラク特措法の枠組み自体も認められるものでは ない。この2つのことからも到底賛成できるものではないとの報告がなされ、特に異論もなく了承された。従って、民主党として事後承認には賛成 できない。政府が実際に動かしているので、イラクでの状況等については、今後も国会での審議を進めていかなければならないと思っている。

 2003年度補正予算案と関連法案について、藤井ネクスト財務大臣より中間報告がなされた。この補正予算案の中には災害対策等、良い部分が ないわけではないが、その中枢となるイラク復興支援のODAについて、方向性自体は民主党も賛成だが、現状では受け皿となる政府がなく、国連 機関においても、国連職員のほとんどがイラクから退去している中、実際にどのような形でこの予算が使われるのかが見えない。結果として、米英 の占領行政に対する支援になりかねないため、具体的な説明がない中でこれを認めることはできない。

 公共事業関連で3千億円余りあるが、これはいわゆる「前倒し発注」で、来年度予算案の中に実際の支出が出てくる事業を前倒しして発注だけす るという予算制度を悪用する姑息なやり方であり、承服し難いものだ。そもそも財源である剰余金の特例措置に関しては、本来、剰余金が出れば、 その半分は国債償還に充てるという本則がある。この本則を特例によって全額補正予算の財源としており、一種の隠れ借金であるとの問題点も指摘 された。まだ審議に入っていないので最終的な結論は出していないが、来週の『次の内閣』閣議前の採決もあり得るため、藤井ネクスト財務大臣と 私に最終的な結論をご一任いただいた。

 2004年度民主党予算案について、若干の数値が入ったたたき台を提起してもらい議論を行った。精査された最終の数値ではないため、ペー パーは回収した。細かい数値は覚えていないが、一つ一つの方向性については了承され、さらに数値の精査を進めていくことが確認された。

 本日の閣議の報告は以上。




○本会議の代表質問について


 今日から代表質問が始まった。私からも「一度『ノー原稿』でやった以上は最後までその姿勢で頑張るべきだ」とプレッシャーをかけたが、菅代 表の『ノー原稿』での質問は、大きな骨太の質問であり、党首と党首の本会議でのやり取りとしては非常に良かったのではないかと思っている。  続いての、松本ネクスト防衛庁長官の質問は、非常に具体的で、かつ政府としては答えにくいポイントを明確に突いた歯切れの良い素晴らしい質 問であり、私も二度ほど代表質問の経験があるが、大変勉強になる質問であったと思う。その再質問に対して、皆さんも気づかれたと思うが、全く 答弁をしないという小泉総理の姿勢は、常識的には考えられない暴挙と言わざるを得ない。

 18日に「サンデープロジェクト」(テレビ朝日)に出演したが、田原総一朗氏から「審議拒否をするのか」との質問に対して、私は、「国会で はルールに基づいて粛々と審議をする。その結果、民主党の結論が通らないからと言って審議拒否をすべきではない」と申し上げた。ただ、その時 に私は「しっかりとした審議がなされることが前提である」と付言した。これから先の具体的な判断や対応は国対が行うことになるが、政策を預か る立場からは、国会の場での質問に対して、総理が開き直って答えないという答弁がまかり通る状況は、私が番組で申し上げた前提が崩れていると 言わざるを得ない。野田国対委員長にも「あのような答弁では、質問のしようがない」と申し上げ、厳しい対応をお願いしてきた。

 本会議の後、ある議員が、「過去の歴史を見ると、政権発足時の調子の良い時には、総理は国民にもマスコミにも大変雄弁になるが、政権末期に は、国民にも、マスコミにも、野党に対しても言葉を発しなくなってくる」と言っていた。本会議の場で「答えない」と堂々と仰るというのは、政 権末期の状況を小泉総理は自ら露呈したものと受け止められる。

 私は、総理という職責が大変な重責であることに、ある側面では同情する。今日のような投げやりな答弁態度は、好意的に言えば、小泉総理が、 総理の重責に精神的に耐えられなくなっており、投げ出したいとの本音が心の半分以上を占めているのではないかと思う。今日の答弁、答弁をしな い姿を見て同情はするが、この大変な時局に総理大臣を続けるのは、国家に対して無責任な態度であり、今日のような答弁をされるのであれば、 堂々と遠慮なくその重責から離れられることを勧めたい。




○民主党予算案の発表時期について


 2004年度予算案の予算委員会における審議が始まる段階で、出来上がっていれば良いと思っている。民主党は野党なのでハンディキャップが あるのはやむを得ない。細かい数値の精査をするためには、政府の予算書を精査しないとできない。その作業が今週から始まっている状況なので、 精査をギリギリまで行いたい。今の見通しでは、最終的な発表は2月に入ると思われる。




○古賀潤一郎議員の件、宮城1区・2区の件について、自民党が調査チームをつくるとのことだが


 古賀潤一郎議員の件について、民主党は説明責任を果たすという意味で全く逃げるつもりはない。自民党が調査されるのは結構なことではない か。この件については、本人が調べた上で執行部に説明し、その説明が不十分であれば民主党として調査する方向だと聞いている。国外という事情 があるので、若干の日数をいただき、まずは本人から十分な説明をすべきだと考えている。

 宮城1区・2区の件については、調べていただければ明確になると思うが、いわゆる「カネで票を買う」という一般的な買収という事案、あるい は本人が直接関わっている事案とは違うということは、調べていくほど明確になってくる。その上で、どのような対応を取るかは、最終的な司法の 流れを見ながら判断していくことになると思う。是非調べていただければと思う。


以上