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枝野政調会長/記者会見要旨
2003年9月25日(木)
編集・発行/民主党政策調査会

○2003年9月25日「次の内閣」閣議報告


■定例の会見を始める。昨日は調印式が行われ、自由党との合流が正式に決まった。 いよいよ明日からの臨時国会で、政策なき自民党と我々の具体的な政権公約との比較 を、国民の皆様に十分にしていただけるような議論をしていきたい。看板で闘う政党 と政策で闘う政党、政策で闘う政党が勝てなければ民主主義は成り立たないと思って いる。自信をもって臨時国会論戦と総選挙に立ち向かっていきたい。特に政策で闘う ということでは、総選挙に向けて、私自身の役割が今まで以上に大きいと受け止めて いる。大変責任が重い。安倍自民党幹事長は、若い若いと言っても49歳である。私は 39歳である。10歳分の若さで、この日本を救うために、総選挙で闘って勝ち抜きたい と改めて決意をしている。

■特に申し上げたいのは、昨日報道されているが、りそな銀行への公的資金投入が誤 魔化しであった可能性が改めて濃厚になってきている。相変わらずの弥縫策と言う が、健全でない銀行を健全と言って税金を垂れ流しにして、誤魔化しをして一時的に 株価を上げて、物事を先送りする典型的手法を今なお続けている。りそな銀行には政 治と闇の世界に関わるスキャンダルが色々と流れている。このパンドラの箱を開けな いために、国民の税金が垂れ流しになっているのではないか。この短いと思われる国 会論戦でも、この点は、しっかりと追及をしていきたい。

■自民党の新体制について、見栄えのよさを見ればたいしたものだと思うが、中味で は負けないと自負している。中味がない郵政民営化だからこそ、昨日の麻生総務大臣 の発言、それに対する今日のどたばたした取り繕いがなされている。具体策がまとま らないままで、選挙公約として出すのか、麻生さんご自身が大変だと自覚している通 り、青木さんを含めて民営化を含めて、党内の具体的合意が取り付けられるのか見物 である。



【記者】
事前承認について

【政調会長】
テロ特別措置法案のときに、事前承認がないということで反対をしてい る。事前承認なく派遣をなされた後の事後承認には賛成している。実体としてこうい う中味で派遣をするということについては、現に派遣をしており、実体が先行してい る。法律のあり方の筋として事前であるべきとういうのは全く変わっていないが、現 時点でこの法律を修正しなければならないという点については、現場の部門会議で精 査している。むしろ重要なのは、この間の派遣によりどのくらいの実績があり、今後 どういう見通しになっていくのかという実質面を政府側に説明をさせるのが先決であ る。

【記者】
自由党と合流後の「次の内閣」について

【政調会長】
短期的に「次の内閣」をかえるという指示は、今のところ代表からはな い。民主党は具体論が得意、自由党は大きな理念を示すのが得意、それぞれの良さが うまく噛み合い、うまく生かせればよいと思っている。

【記者】
経団連の政治献金再開について

【政調会長】
こういう政策を出せば献金がもられるからと、政策が献金に影響を受け ることがあってはならない。私自身はその十項目について考慮すべきとは思っていな い。結果的にこのような政策なら応援しようと、後からついてくるものでなければな らない。この筋を曲げない。今のシステムである限りは、民主党の政策を見て、これ なら献金をするという個人であれ団体であれ、法に基づいた範囲でしていただけるこ とは歓迎したいと思っている。順序が大切である。

【記者】
自民党と民主党の違い

【政調会長】
色々な次元で異なる。看板で勝負か、政策で勝負か。表紙で勝負か、中 味で勝負か。入り口のところで大きな違いである。スローガンの政治か、具体策の政 治か。具体策が自民党にないので、具体的政策の比較が難しい。大変迷惑な話であ る。ある意味で、その点が決定的違いである。別の言い方をすれば、自民党は白紙委 任しろと国民に迫っている。民主党は、もちろん、状況に応じて政治が選挙の時に 示さなかったことで判断していかなければならないことは当然であるが、可能な限り 具体的な政策で国民の皆様と約束をする。白紙委任といった無責任なことは求めな い。ここが一番の違いである。

【記者】
二大政党制における安保政策や内政面での違い

【政調会長】
大きなベースは一致している。日米同盟を機軸としながら国連などの国 際機関の協調を大事にしていく。この大きな基本ベースに基づいた応用動作、ハンド リングの部分で、自民党には、戦略が無さ過ぎてアメリカの言いなりである。戦術レ ベルのところで違いがある。しかし、かつてのようにアメリカかソ連か、自衛隊か非 武装中立かといった土俵での違いは全くない。そこでのアクターの踊り方は違ってい る。

 内政面での違いは、自民党が何をしたがっているのかがよく分からない。小泉さん は財政再建が改革だと思っているらしいが、それは違う。財政の使い方の中味を変え ることが改革であり、単に財政規模を小さくすることが改革ではない。

 民主党は、土俵の上では徹底的に自由に、しかし、土俵から転げ落ちたところで大 怪我をしないように、再度土俵に上がれるように、土俵周りのところが政治の仕事だ と考えている。小泉さんは、とにかく徹底して自由にやればいいのだと言う。そうい う割には規制緩和が進まず、縛り続けている。結果的に土俵周りのところで、土俵か ら転げ落ちた人たちや土俵に上がれない人たちが切り捨てられている。これはあべこ べである。

 資本主義、自由主義社会という点では一致しているが、自由競争とセーフティー ネットの兼ね合い、バランスをどう考えるかが最大の問題だが、小泉さんは、そもそ も何をしようとしているのか分からない。民主党は、マーケットは自由に、その土俵 周りはサポートをしっかり行う。そこの理念ははっきりしている。

【記者】
今国会での対応

【政調会長】
審議拒否について役員会で議論はしていない。私自身は、約束をした審 議日程を破られたり議論の前提を欠く場合は別として、基本的に、中身がけしからん という理由での戦術的な審議拒否は時代遅れであると思っている。国対委員長も同じ 考えではないだろうか。ただ、審議もせずに採決の場合は、闘う手段が審議拒否しか ないので、これは従来からありうることである。

【記者】
自民党との違い

【政調会長】
自民党の政策の中味がはっきりしていないので、一致も不一致もない。 その前提すら欠いている。政策がないから、誤魔化し、取り繕いができてしまう。郵 政民営化はスローガンであるだけで、政策ではない。政策として説明するには郵政だ けでA42枚くらいは出してもらいたい。論評の仕様がない。

以上