
枝野政調会長/記者会見要旨
2003年7月23日(水)
編集・発行/民主党政策調査会
○2003年7月23日「次の内閣」閣議報告
■定例の記者会見を開く。5時45分から臨時の役員会があるのでそれに間に合うよ
うにご協力願う。
先ず「公職選挙法の一部を改正する法律案」は、選挙期間中のマニフェストの配布を
可能にする内容である。政党の政治活動として、選挙の目的外で配布することは問題
ないが、選挙期間中については若干疑義があるため、明確に公職選挙法に位置付けよ
うとするものである。次の臨時国会の冒頭で各党とも一致して成立させたい。中間報
告という形で各党と折衝していただくことにした。
手元に配布している「障害者基本法の一部改正案」は、与党側からも議員立法が出て
いるものに対して、我が党としての考え方を整理した。このうち2番などいくつか与
党と重なっている点もあるが、1番、3番は与党と食い違っている。我が党としての
考え方をきちっとした上で、残念ながら来国会になってしまうが、与党とのすり合わ
せができるかどうか試みてみたい。
法案審査では、「住民基本台帳法の一部改正案」を改めて議員立法で提案することを
決定した。住基ネットの廃止法である。個人情報保護法が出ている時点では、野党共
闘の見地から凍結法案を出していたが、我が党の基本的な考え方は一旦廃止である。
残念ながら個人情報保護法が通ってしまったので、改めて廃止法案を提出し我が党の
立場を明確にすることにした。
前回も報告したが、「刑事訴訟法の一部改正案」は、逮捕拘留中の被疑者の取り調べ
に弁護人の立会を認める中味であり、本日正式に法案提出が了承された。何時どのよ
うなタイミングで提出されるかは、国対的な事情もあるため、国対と法案担当者で相
談中である。
いわゆる「監視カメラの適正化に関する法律案」は、後で法案担当者の河村議員から
説明がある。いわゆる監視カメラ、長崎の事件の解決にもつながる等良い面もある
が、かといって、むやみやたらに監視カメラで撮影され、勝手に使われてよいのかと
いう側面もある。個人的見解としては、長崎の事件のプラス面も評価されるべき時だ
からこそ、行き過ぎがないように法規定を明確にしておくことが必要である。民間の
監視カメラも問題はあるかもしれないが、先ずは行政機関の監視カメラは特に、目的
を明確にし、濫用でプライバシーの侵害にならないように、良い面は生かしていく、
バランスがとれる中味になっている。我が党として提起をしていきたい。
「ヒートアイランド対策」についての我が党の考え方を整理した。与党に先駆けて議
論を提起していきたい。
私のほうからは以上である。
【記者】
自由党との合流問題について
【政調会長】
私の理解としては、民主党の政策や5年あまりの活動に対して一定の評
価をして頂き、政権交代という大義のために、民主党にご入党をいただけるという方
がいるならば、それは大歓迎である。重たい政治決断をしていただかなければ、こう
した方向には進まないが、期待をしているし希望もしている。従来の議論は、党と党
で話し合って新しい党を作るといった流れであったが、総選挙を前に、これまでの活
動、政策を積み重ねてきたものを前提に選挙政策などを積み上げなければ、政策的に
混乱してしまう。政策の責任者としてこの点を心配してきたが、これまでの民主党の
立場を前提にして入党していただけるのであるなら、こうした心配はないし、我が党
の5年間の積み重ねの上に、新たな視点で厚みを増していくというなら大歓迎であ
る。
【記者】
個人とはいえ、色々な考え方の議員が入党してくることについて。
【政調会長】
これまでも、色々な時期に、色々な方が入党してきたので、こういう経
緯の人だから駄目だとか硬直的に考える必要はない。従来の我が党の立場をご理解い
ただいて、もちろん党内でも個別政策について色々な意見がある。党として決め、一
致して行動しているわけだから、その枠の中に理解をしていただいて入党していただ
くのなら、我々としては有難い。その上に、違った視点や経緯に基づく皆さんが加わ
ることで、我が党の政策に厚みを増していただければ、さらに有難い。
【記者】
自由党と民主党との合流の意義。
【政調会長】
合流自体の評価ではなく、どういうプロセス、どういう形で力を合わせ
ていくのかが問題である。代表自身もおっしゃっていたが、合流した中から遠心力が
働く形であれば、大きくなっても意味がない。本筋は選挙で大きくなることだが、そ
れ以外の形であっても求心力を持って党が大きくなることは、プラスである。
以上